親族だけの結婚式が増えている理由

結婚式の存在意義とは

昔、ある作家がエッセイでこんなことを書いていました。「いったい結婚とはなんのために存在するのだろう」。そしてその作家は「少し考えてわかった、それは経済のためである」と続けたのです。言い得て妙です。いわゆるブライダル業界で、どれほどのお金が動いていることでしょうか。その作家の言うとおり「一ヶ月ほど何かの原因で結婚が止まったら」、その時はホテル・宝石店・美容室に至るまで大混乱が起きることは間違いないでしょう。

カップルの金銭的負担

ここで動いているお金とは、言うまでもなく結婚する男女とその家族から出ているものです。TVのヒーローものでは「結婚式を狙う悪の怪物が出現し、対処のため急遽各所の結婚式を中止させる」という回が定番ですが、現実にはありえない話です。キャンセル一件一件につき巨額の損害が発生し、それを補償できる存在もいません。もしあれらが現実になろうものなら、きっとホテルは崩壊した予約スケジュールを立て直すので手一杯です。もう一度結婚式を仕切り直せるほど経済的余裕のあるカップルも、決して多いとはいえないでしょう。

親族だけの結婚式ならば安上がり

さて、若者にお金が回らなくなったと叫ばれて久しい現在です。そんなイレギュラーな事態が起こらなくても、ブライダル費用を出せる余裕のあるカップルは少なくなっています。そこでもっとコンパクトな、親族だけの結婚式が好まれるようになってきているのです。

それでもまだ、親世代にお金のある現在はまだよい方です。今の若者が親に回った時、子供のブライダル費用を負担するだけの経済的余裕はまずないでしょう。その頃には、親族だけの結婚式すら特権階級の贅沢になってしまうのかもしれません。

大がかりな披露宴を行わずに少人数での結婚式を行うカップルもいます。費用が抑えられることや、二人の個性を出した式を行えるためです。参列者ひとりひとりと言葉を交わす時間がとれるのも魅力です。

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